超・整理法は私も使っています。 野口悠紀雄さんの書籍を徹底紹介します。

デフレとラブストーリーの経済法則―「超」整理日誌 |野口 悠紀雄

デフレとラブストーリーの経済法則―「超」整理日誌デフレとラブストーリーの経済法則―「超」整理日誌
野口 悠紀雄
ダイヤモンド社 刊
発売日 2003-07
価格:¥1,470(税込)




中だるみの感が否めず 2003-09-25
本書は、週刊ダイヤモンドに隔週で連載中の「『超』整理日誌」のうち、
1年分をまとめたものである。
連載は9年目に入っており、
これほど長期間にわたる連載が続くと言うことは、
一定の人気を得ているといえよう。
私自身、この連載だけは、欠かさずに読もうと思っている。
テーマは、経済問題に限らない。
むしろ、世の中の種々雑多な出来事を取り上げている。
それらを経済学者の目で分析する方法は、
マスコミの報道や一般人の感覚による認知と異なり、
出来事に対して新しい視点を与えてくれる。
示唆に富む連載であるといえる。
しかし、これまでの連載に比べて、本書には質の落ちる部分もあり、
内容は千差万別である。
表題にもなった、
恋物語の基本構造を解説した「ラブ?!??トーリーと経済法則」や、
暗闇での落し物から日本経済に話を広げる「まず街灯の下を探せ」などは、
視点や内容が面白いものだ。
また、「デフレも不良債権も結果にすぎない」や、
「デフレ不況説のまやかし」などは、
定説として、さも当たり前のようにに報じられる現在の経済情勢に対して、
真っ向から反論する貴重な論考だ。
しかし、残念なことに「ウイルスへの複合的恐怖」は、
ごく知られたことを詳しく長く述べただけという印象を持つし、
「興味に惹かれて健康回復」は、自分の趣味の話に終始して、
新しい視点があまり感じられない。
SF作家の星新一は、週刊誌の長期連載について
「今回は中だるみという感じである。
 長期にわたる連載にはありがちなことなのだ。
 のっけか?!??なんという弁解」
と書いている。
本書も、この精神が当てはまるのであろうか。


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この記事は2006/9/10に作成しました。
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【野口悠紀雄の経歴】
1940年生まれ。大学卒業後、大蔵省(現・財務省)に入省。

1972年、計5年間に渡り経済学を専攻し、米国イェール大学にて、経済学博士号を取得。

以後、埼玉大学、一橋大学、東京大学教授を経て、東京大学先端経済工学研究センター長を最後に退官。

2000年より青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授

2004年、スタンフォード大学客員教授

2005年より、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授