1940年体制―「さらば戦時経済」 |野口 悠紀雄
1940年体制―「さらば戦時経済」野口 悠紀雄
東洋経済新報社 刊
発売日 1995-04
価格:¥1,575(税込)
封印された戦前史 2005-05-11
間接金融、経営者支配、年功序列制、終身雇用といった「カイシャ」中心主義で「日本的」な経済体制は実は軍需物資を増産するために、かなり強引に導入されたものだった。
また、社会保障制度も1940年前後にその萌芽が見られるし、戦後の農地改革も実は戦前から日本でお膳立てされていたものだった。
これをどう考えるか?「戦争のために作られた制度だから改革すべきだ」といえるだろうか?そう話は簡単ではない。しかしながら多くの日本人は、戦前は戦争に勝つために兵士として、そして戦後は会社のために企業戦士として行動していた。つまり、忠誠の対象がかわっただけにすぎない。この時代に植え付けられた思考パラダイムを変えない限り、政治も経済も改革はあり得ないだろう。
この時代については誰も見たがらず、いわば日本史の「ブラックボックス」であるが、それだけに有益な発見もある。この本を読んで改めてそう思った。
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この記事は2006/9/10に作成しました。
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